子育て、正しさ、民主主義(2022年1月27日掲載)

45歳、子育て中の4児の父親です。

常日頃、子供達には身の周りに起こる社会問題にも関心をもって、身の丈で考え行動できる人間になってほしいと考えています。




2月末から連日報道されているロシア軍のウクライナ侵攻。

家族でテレビを眺める中で、戦後生まれの私が対岸の火事とせずに、子供達にどう伝え、教訓とするか。

とても悩む日々でしたが、3冊の本をヒントとすることで、私なりの言葉として、伝えることにしました。


1冊目は、平野高志著『ウクライナ・ファンブック』。

キーウ在住で写真家としても活動されているウクライナ国営通信社の編集者の方が出版された本です。

ウクライナへの愛にあふれた本で、この本でウクライナの歴史や国民性、美しい風景や魅力的な文化を知りました。

ただ、この約2か月でこの本にあったものが失われていく現実がありました。

自分たちの身の回りにある文化も、戦争によって簡単になくなってしまう現実を、この本を見せ、私なりの言葉で伝えました。

ウクライナの現実を通して、子供達には自分たちの身の回りの身近な文化も大切にしてほしいと考えています。

この本はとても素敵で勉強になりましたので、地元の後輩たちにも知る機会を持ってほしいと思い、原中学校に寄贈させて頂きました。




地球上でもっとも繁栄した生物といえば、その一つが『小麦』と言えます。

その小麦が多く生産され、欧州のパンかごとも呼ばれているウクライナ。

自然豊かで、のどかな牧歌的な風景が素敵な国でもあります。


2冊目の本は西畠清順著『教えてくれたのは、植物でした』

地球上にホモ・サピエンスの1種類しかいない10万年の歴史しか持たない人類に比べれば、多種多様で4億7千万年の歴史を持つ植物から得る学びはとても多いです。

この本にも書かれていますが、植物は日照権を巡って、他の生物と同様に激しい生存競争を繰り返しています。

しかし、植物が他の生物と違うところがあります。

それは、どんなに密集していても、互いにぶつからないということです。

樹木同士であれば、それぞれの枝をよけて、ひたすら日光を求めて上へ伸びてゆくのです。

ロシアとウクライナの間においてどんな関係がいいのか、自分たちならどういう関係を周囲と望むのか。

子供達には植物からも学んでほしいと考えています。




3冊目は渋沢栄一著『論語と算盤』

この本の中で、渋沢栄一はキリスト教の説く「愛」と、論語で教えている「仁」について触れています。

自動的と他動的の差はあれど、目的が一致するとして「己の欲する所を人に施せ」と「己の欲せざる所を人に施すなかれ」をあげています。

確かに大きな意味では類似していることではありますが、今回の戦争を見る限りでは大きく違うと感じています。

キリスト教圏で行われていることもあるせいか、互いの主張する「愛」ばかりが見え、「仁」の部分が大きく欠けているように感じます。

私たちは東洋思想が根強い文化で生活しているものの、西洋思想の文化の影響も明治以降より大きく受けています。

どちらも大切な考え方です。

グローバリズム社会を歩むうえで、両方の考え方をバランスよく使い、生きていって欲しいとこの話を伝えつつ、子供達に願っています。


戦争で多くのウクライナの人たちが傷つく姿を見て、人道とは何なのかと考える日々ですが、少しでもウクライナの人たちの支援になることができればと考えています。

今週末の4月23日(土)24日(日)、午後1時より3時まで沼津駅南口で、命のビザ・杉原千畝夫妻顕彰会はNVN(日本沼津災害救援ボランティアの会)と共に、ウクライナ難民支援の募金活動を行います。

この義援金はポーランドで実際に難民支援をされているワルシャワ日本語学校の教頭である坂本龍太郎氏の元に送られ、支援活動に充てられます。

沼津から支援の思いを届けられたら。

ご賛同頂く多くの方に足を運んでいただけたら幸いです。

よろしくお願い致します。

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